見下しの病

やっほー、山だよ。

山田じゃねーよ。

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 「見下しの病と階層図」

 

 (1)自分の立ち位置

いつからか他人を負け組・勝ち組と二分するようになった。

わたしたちは意識的にしろ、無意識的にしろ、様々な理由で他人を区別し、私とあなたとは違うと線引きすることによって、自分が生存する領域をつくり、心の安定を保っている。

身体の成長とともに、プライドと虚栄心はも成長し、他人と線引きする要因が他人を見下す事に変わっていく。自分と他人を社会的階層で勝負し、勝敗を決めていく。逆に自身に向けられる「他人の目」も無視することはできない。

 

(2)下に見られて生きていく事

悲しいかな。あなたは生きていく中であまりにも多くの時間を他人からの「下に見る目」に費やしてしまう。必死に「下に見る目」から逃れようと、上を目指し、上を目指し、生きる。

でも、そうやって50年間。他人の見下しを避けて生きていくと、やっと目から解放される瞬間、そこに余生はほとんど残っておらず、ただ死を受け入れる事のみということになりかねないのだ。 

(3)幸せになりたい

じゃあどうすれば幸せに生きられるのだろう。という事を人間は5000年くらい考え続けてきた。そのなかで獲得した幸せになる唯一の方法は「他人と比べない事」だ。他人と比較することをやめない限り、「下に見る目」から自由になれることはない。では、みんな人と比べるしがらみから解放されて、自由に「ゆとり」ある人生を歩むべきだし、そういった社会が理想なのである。

 

(4)あなたが幸せになると国が滅ぶ。

 しかしまた、「見下しの目」がない世の中は成長がない。人々が「下に見る目」から逃れようと上へ上へ努力する事により、国や個人は成長するのである。(皆平等をスローガンに掲げた社会主義の居場所はこの世にはない)

日本の社会はプラス成長を目標に努力している。だから、あなたが日本がこの先も先進国のままでありたいと望むのならば、あなた一人だけ「見下しの目」から逃れてはいけない、幸せになってはいけないのだ。

 

今回そんな複雑に絡み合って構成された日本人の見下しの目による意識階層を一つの図として表現してみた。図の上に行く程強者となり、下にいくほど弱者であるが、社会的評価ではなく自己評価に基づくものである。夢追い人を例にとると、彼らは社会的には全くもって相手にされていないが、彼らが自己認識している階級が図の位置であると言った具合だ。  

参考図書

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